男性保育士も活躍できる職場で
クラスリーダーとして子どもの成長と学びを支える保育を実践

PROFILE

男性保育士も活躍できる職場で<br>クラスリーダーとして子どもの成長と学びを支える保育を実践

矢野 勇介

大正北保育所 4歳児クラスリーダー

短大の幼児教育科を卒業後、保育士として約8年間勤務し、2016年6月に入社。2017年からクラスリーダーに。現在は4歳児クラスを担当。

保育士の自主性を重んじる運営方針や
子ども1人ひとりを大切に育む保育方針に魅力を感じた

私は大正北保育所に入社する前に、2カ所の保育園で約8年間、保育士として働いてきました。当園に入社した理由は、運営方針に魅力を感じたから。行事でも日々の保育でも、保育士の先生たちが話し合い、自分たちで決めながら進めることができるので、「ここだったら自分が理想とする保育を追求できるな」と思ったのです。
「子どもの『生きる力』と『思いやりの心』を育てる」「五官をとぎすます保育」という保育理念や「子ども一人一人を大切に育む保育」という保育方針にも共感が持てたので、入社を決めました。

クラスリーダーとしてクラス全体をまとめ上げ、
子どもの学びと成長をサポートする保育を目指す

入社後、最初の1年間は担当クラスを持たず、フリー保育士として、クラスのサポートをしたり、お休みした担任保育士の代わりにクラスに入ったり、園全体の運営に関する業務を手伝ったりしていました。日によって仕事内容が変わり、臨機応変な対応が求められるので、大変ではありましたが、いろいろなクラスで園児の全員と関わることができ、園のことについても全般的に知ることができたので、とてもいい経験になりました。
2年目からはクラスリーダーになり、現在は4歳児クラスを担当しています。クラスリーダーとは、いわゆる主担任で、クラス全体をまとめ上げ、引っ張っていく役割です。保育計画を立て、日々の保育でも「今日はこんな遊びをしましょう」と活動内容を自分で考えて提案・実行できるので、やりがいがあります。3歳児クラスの園児は、現在23人。全員の様子に目を配り、副担任や補佐で入ってくれている保育士とチームワークを取りながら、子どもたちの学びと成長をサポートする保育を目指しています。

保育は正解がない仕事。子どもとしっかり向き合いながら、
その子にとってベストな援助や声かけを考える

子どもたちは日々、成長していきます。私たちの援助や声かけで、昨日までできなかったことができるようになった瞬間に出合えると、喜びを感じます。
その一方で、保育は正解がない仕事だけに、難しさもあります。例えば声かけにしても、そのときの状況や、その子の性格や発育段階などによって、うまく伝わる言葉や言い方も変わってきます。「子どもにきちんと伝わっていないのではないか?」と悩んだり迷ったりすることもありますが、子どもたちとしっかり向き合い、考えながら、よりよい保育を目指していきたいと思っています。
日々の保育で大切にしているのは、マニュアルに捉われず、子どもの学びと成長を第一に考えることです。例えば、保育所は大切なお子さんを日中お預かりする場ですから、事故やケガのないよう安全面に万全の配慮をするのは当然のことですが、少しでも危険があることをすべて禁止してしまうと、子どもの体験や成長の機会を奪ってしまうことにもなりかねません。走って転び、すり傷を作ったとしても、その子が「次は気をつけよう」「こんな走り方をしたら危ないな」とわかったなら、それは学びにつながります。保護者の方にもきちんと説明し、安全と安心をきちんと提供しながらも、広い心で子どもの成長を見守ることができるような場でありたいと考えています。
現在、大正北保育所には約20名の保育士がいて、男性保育士は私を含め2名います。「家庭にお母さんとお父さんがいるように、保育の場でも男性保育士は必要」という意見がありますが、私も同感です。短大時代から女性ばかりという環境に慣れていたこともありますが、大正北保育所は「男性だから」「女性だから」という区別がなく、男性保育士にとっても働きやすい職場だと思います。
大正北保育所の保育士は30代の人が一番多く、20代~30代の若手が中心です。同世代の人が多いこともあって、仲良く和気あいあいとした雰囲気で、気さくに話ができます。みんなで考え、新しいことにも挑戦しながら、保育士として成長していきたい人にもぴったりだと思います。